迷宮と名の付いたとある図書館の端っこに、分厚い本が並んでおりました。
本のタイトルは「フェティダペルシアーナの揺るがない事情集」。
作者の名前はフェティダペルシアーナ。
その作者の名前は・・・。
今日もどこにでもある事情が決して揺るぎもなく文字を連ねています。

「いち、漂流者」
「に、蜘蛛の巣」
「さん、氷の城」
「よん、暗がり」
「ご、紫の口紅」
「ろく、癒したがりの庭」
「なな、雨垂れ」